インド 2020年 経済の見通し

インド経済の概要

IMFの発表によるとインドの名目GDPが世界第5位にランクインしています。

この発表によってインドはフランスとイギリスを抜き

3.4位の日本、ドイツに迫る勢いで成長しています。

インドの経済成長率はこの10年間でコンスタントに6~7%を記録し

世界で最も高い成長率となっています。

今後のインド経済見通し

い経済成長率を維持しているインドですが、

2020年以降の経済見通しは明るくありません。

ここにきてインド経済の鈍化がはじまっています。

失業率が悪化し、2019年末に2輪大手のホンダでは

販売不振に起因するリストラに反対する組合がストライキを起こしています。

2020年3月に入ってからはコロナウイルスの影響もあり、

インドの主要なマーケットでは閑古鳥が鳴いている状況です。

2020年5月15日追記:コロナウイルスの影響で3月25日から約50日間ロックダウンが

続いています。この間、生活に必要な最低限の買い物をするための外出しか許されず

インド経済は完全にストップしている状況です。

今後ロックダウンがいつ解除されるか現在のところはっきりしませんが、

感染者数が1日に数千人のペースで増え続けていることを考えると、ロックダウンは

暫く継続されると考えます。

ロックダウンが解除されるとしても、クラスターが発生しているエリアを除いた

段階的な解除になるでしょう。コロナ収束後にインド経済が急回復するような

シナリオは今のところ見えません。

国民の所得水準が低く、低価格製品しか売れないインドは

中国からの輸入に頼っている事情があります。

今後インド経済が立ち直るには恒常的な貿易収支の赤字を改善し、

インド国内での生産を増やして輸出を伸ばす必要があります。

インドは世界の工場になれるか

国の人件費が上昇するにつれ、

日本企業をはじめ世界の製造業は製造拠点を

中国から他の国にシフトしつつあります。

本来であれば中国の次に世界の工場として候補にあがりそうなインドですが

ベトナムやタイ等、東南アジアの国々にその機会を奪われています。

Make In India政策によって税制改革や企業の優遇政策を行い、

人件費においても有利なインドですが、

上述のようにインフラが整っていないことが足枷になって

外資系製造業の誘致が進んでいません。

経済成長に伴ってインドの内需は今後大きくなることは間違いありませんが

世界の製造業者はまだインドを製造拠点として考えることが出来ない状況にあります。

インドのインフラの整備について

ンドは貧富の差が激しいことで有名ですが、

世界の貧困層の1/4がインドで暮らしていると言われるほどです。

インフラ整備も整っておらず、

農村に暮らす人たちの39パーセントしか公共衛生施設を

使用できない環境になっています。

インド政府はインフラ整備を進めるために

銀行に対してインフラ事業に対する融資が通るように圧力をかけました。

その結果、インフラ関連事業を行う建設業に対する融資が膨らみ、

計画が行き詰まる事業を手掛けてきた業者が

返済不能に陥る事態が起こりました。

実際に主要都市では商業ビル、住宅ビルに限らず

建設途中で放置されている建物を多く見つけることができます。

インド経済は財政面で大きな課題を抱えており、

このことが要因でインフラ整備が進まない状況にあると言えます。

まとめ

界第2位の人口を抱え潜在的な成長力をもつインドですが

Make In India政策の停滞やコロナウイルスの影響で先行きが暗い状況です。

インフラ整備を進めることができるかどうかが

今後の経済成長のカギとなるでしょう。